株式会社平沼精密
今回ご紹介させていただくのは、
株式会社平沼精密 蔵下孝行さんです!
蔵下さんは職人歴18年のベテランでありながら
平沼精密では新人さんなんです!
少年のような純粋な心を持った蔵下さんに
たくさんお話を伺ってきました!
Q1. 蔵下さんは、以前はどのようなお仕事をされていましたか?
以前も鉄工所でマシニングセンタのオペレーターをしていました。
メーカーが違うので、最初は少し戸惑いもありましたが、業務内容は同じだったので大丈夫でした。
Q2.蔵下さんが、製造業・金属加工といった業種に携わろうと思ったきっかけを教えてください。
きっかけは、機械商社での経験ですね。
金属加工を実際に始めたのは40歳の時でした。それ以前は機械商社や金属熱処理の業界で働いていました。
当時、機械メーカーとの共同プロジェクトに参加し、新しい機械の開発に関わる機会を得ました。
私はエンドユーザーの操作担当として参加しましたが、そこで初めてモノづくりの面白さを実感したんです!
ゼロから製品を作り上げる過程や加工方法、試行錯誤を重ねながら新しいものを生み出す喜びなど、とても楽しい経験でした。
ただ、そのプロジェクトは最終的にうまくいかなかったんです。
販売には成功しましたが、業績が振るわず・・・悔しい思いをしましたね。
その後、身内の熱処理会社を手伝うために機械商社を退職しましたが、
やはりモノづくりに携わりたい想いが忘れられず、40歳のときにこの業界に飛び込む決心をしたんです。
Q3.今までで、一番作るのが楽しかった製品はなんですか?
だんじりの家紋ですね!
当時の仕事場にはCADしかなく、プログラムを手打ちで組んでいました。ざっくりした手書きのものを一からプログラムに落とし込む感じですね。
一日中、ひたすらCADの前にいたこともありました。全て手作業だったので、時間がかかりましたね。(笑)
プログラムを作成するのに1〜2週間かかり、その後実際に加工してみて修正して…を繰り返し、完成させました。
その家紋を3〜4種類作ったんです。
当時の仲間はみんな嫌がっていましたね。地味な仕事だったんで。(笑)普段は自分の製作物を写真に残さないんですが、その時は思わず…(笑)
苦労して作った分、愛着が湧きましたね。
Q4.仕事をする上でのこだわりはありますか?大切にしていることや、自分ルールのようなものはありますか?
ルールというほどのものではないのですが、、、基本的には頭を柔らかくし、常に新しい技術を学びたいと思っています。この業界に入ったのが、40歳と遅かったこともあり、自分自身が成長できるように心がけています。
「職人」ではなく、「加工師」になりたいと思っています。
単に技術を持つだけではなく、常に進化し続け、新たな価値を生み出せる存在ですね。年齢を重ねると、自然と独自のやり方にこだわってしまいがちですが、ただこだわるのではなく、より優れたものをより迅速に作れる加工師になりたいと思っています。
Q5.仕事でやりがいを感じることはどのようなことですか?
毎日がやりがいばかりですね!(笑)
日々、どうすれば売り上げを伸ばし、会社をより良くしていけるか、現場のスムーズな進行をサポートできるかに取り組んでいるので、とても楽しく充実しています。
あとやはり僕は加工作業が大好きなので、本当に楽しいです!社長と同じく、機械の音がたまらなく好きで、一緒に楽しく仕事をしています。(笑)機械の音を聞くと、胸が高鳴るんです!削っている音を聞くと、完成への近づき具合が想像できるので、それだけでワクワクしてきますね!
Q6.平沼精密に入社してからの率直な感想をいただいてもいいですか?
奇跡的な出会いに心から感謝しています。
前の会社が閉鎖しようとしていた時期と、平沼社長が人材を探していた時期が重なり、そして偶然にも同じ取引先で出会い、お声がけいただいたんです。このご縁に本当に感謝しています。
偶然のタイミングだったとは言え、私にとってはこれ以上ない出会いでした。58歳という年齢だったこともあり、
社長から声をかけていただいたことに心から感謝しています。
社長から「必要な存在」と言っていただけることや、
これまでの経験や知識が実際に役立っていると感じるたび、喜びに満たされています。
Q7.お気に入りの工具はなんでしょうか?
工具はどれもみんな好きです!(笑)
使ったことのない工具を手にすると、とてもワクワクします。(笑)エンドミル一つでも、少しの違いで同じ加工でも結果が異なるんです!!最近の工具は進化していて、それを見つけるたびに本当に嬉しくなります!単純に「すごい!」って思います。とにかく工具はワクワクします!!
Q8. お休みの日はどう過ごされていますか?
常に家族サービスですね。(笑)
買い物に付き合わせて?駒使いですね。全ていいなりですから。(笑)若い時は本当に仕事人間で、子育てや家事は全くしてこなかったんです。今ようやく恩返しができるというか・・・。家庭の中でも進歩を求めて努力しています。(笑)
Q9. 蔵下さんの今後の目標を教えてください。
目標は「平沼精密の繁栄」です!
より大きな会社になることを目指しています!!
身体が動く限り力になれるように、会社のために全力を尽くしたいと思っています!!
そう思える会社と出会えたことに心から感謝しています。
平沼社長や他の仲間と心を合わせて、会社の繁栄に携われたらなと思います。
インタビューを終えて・・・
蔵下さんの少年のような目から溢れる「ワクワクするんです♪」という言葉の連呼にとても心を打たれました!いくつになっても心躍る瞬間があるのってステキですよね。聞いているだけで心がほっこりと温かくなりました!また、蔵下さんの明るく温かなお人柄やモノづくりへの情熱は、周りの人々にも元気や感動を与えていることが想像できました。常に「感謝」の言葉を述べられる蔵下さん。私も見習いたいと心から思いました。
お忙しい中、取材にご協力頂きありがとうございました。